
郡上市美並町は、岐阜県郡上市の南端に位置し、豊かな自然に囲まれた町です。町の中央を清流・長良川が流れ、周囲には標高1,163mの瓢ヶ岳(ふくべがたけ)をはじめとする山々が広がっています。
農業や林業が盛んで、特に夏には、世界農業遺産「清流長良川の鮎」に認定された郡上鮎を目当てに、多くの釣り人が訪れます。また、地域に受け継がれてきた伝統や文化も観光の大きな魅力の一つとなっています。
そんな地域の暮らしを支えてきたのが、国道156号線沿いに店を構える、美並町唯一の寿司店「高砂寿司」です。


予約注文が多い店
店主の林正人さんは、東京・銀座の寿司店で修業を積んだ後、ふるさとである美並町に戻り、高砂寿司を開業しました。以来37年間、ご夫婦で店を営み、地域住民に愛され続けてきた老舗寿司店です。
店名の「高砂寿司」は、開業当初に美並町高砂地区で店を構えたことに加え、東京で暮らしていた頃は葛飾区高砂に住んでいたことに由来しています。
顧客の9割以上は地元住民です。店内の客席数が限られていることもあり、現在は弁当や仕出しの注文・配達が売上の大半を占めています。取材当日も弁当の注文が入っており、林さんは「皆様のお陰で、37年間お店を続けられております」と笑顔で話してくれました。

地域に愛される人気店ですが、年齢を重ねて以前のようには働けなくなってきたこと、そして後継者がいないことから、将来この店を引き継いでくださる方を元気なうちに探したいと考えています。

具体的には3年以内の事業承継を考えていますが、すぐにでも引き継ぎを希望される方がいれば、時期については柔軟に相談していただけます。
信頼できる方に店舗を譲りたい
店舗は現在の場所へ移転して19年が経ちますが、外観・内装ともに丁寧に管理され、良好な状態が保たれています。

客席は4人掛けのお座敷とカウンター4席とコンパクトな造りですが、弁当や仕出しを中心に安定した受注があり、現在の年商は約800万円です。
岐阜県は海のない県ですが、寿司の消費量は全国でも上位。寿司文化が地域に根付いている理由は、海が無いため、寿司へのあこがれがあるとも言われています。
店舗兼住宅のため、賃料は光熱費込みで月額10万円程度を想定しています(詳細は応相談)。
「住まいも兼ねる物件だからこそ、大切に使い、安心して店を任せられる方に引き継いでほしい」と林さんは話します。

林さんは、商工会や飲食店団体の活動にも積極的に参加し、地域とのつながりを大切にしてきました。
「郡上市美並町は人口が少なくなってきていますが、いつまでも素晴らしい地域であってほしい。」
地域の食文化を支え続けてきた美並町唯一の寿司店。その暖簾を受け継ぎ、地域の期待に応えてくれる新たな担い手を求めています。
