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2024.10.24

室町時代から湯治場として栄える本州最北端の温泉郷を未来に残すため、女将の会がインターンシップを募集

インターン募集

文豪も愛した青森県・下風呂温泉郷

本州最北端の温泉郷「下風呂温泉郷」

下北半島に位置する本州最北端の温泉郷・下風呂(しもふろ)温泉郷は、室町時代から湯治場として栄え、昭和の文豪・井上靖をはじめ、数々の作家たちが足を運んだ名湯として知られています。

下風呂温泉郷の魅力は、なんといってもその泉質。「大湯系」「新湯系」「浜湯系」の3つの源泉があり、特に硫黄泉は昔から療養効果が高いと評判です。

村民の憩いの場「海峡の湯」。村民は150円で入浴できる

また、新鮮な名物のアンコウ料理やイカの刺身など、津軽海峡の海の幸を使った季節の料理も自慢の一つ。女将たちの心のこもったおもてなしと家庭的な料理が、訪れる人々の心と体を癒します。

その下風呂温泉郷の旅館の女将たちでつくる「下風呂温泉おかみの会」は、温泉郷のPRや地域活性化に向けて、様々な活動を展開しています。

名物のアンコウ

「下風呂温泉郷のPRのほかにも各地への視察や泉質の研究など、積極的に活動しています。下風呂温泉郷のために必要なことがあれば、なんでもやります」と、同会の会長を務める長谷雅恵さんは語ります。

長谷さんは、下風呂温泉郷の中でも最も古い歴史をもつ、創業150年以上の老舗旅館「まるほん旅館」の女将で、昨年から自身の後継者候補となるインターシップを受け入れています。

おかみの会の会長の長谷雅恵さんは、150年続く温泉旅館「まるほん旅館」の女将でもある

下風呂温泉を未来に残すために

現在、下風呂温泉郷には9軒の宿がありますが、後継者不足や施設の老朽化など、様々な課題に直面しています。

「このまま手をこまねいていれば、大切な温泉郷がなくなってしまうかもしれません。何とかしてこの場所を守り、発展させていきたいのです」と長谷さんは危機感を募らせます。

そこで、歴史ある温泉郷を守るため、下風呂温泉おかみの会は村と協力して、新たな仲間を募ることにしました。

下風呂温泉の女将集まりである「下風呂温泉おかみの会」

今年度は、2週間〜最長3ヶ月間のインターンを実施。長谷さんの経営するまるほん旅館のほか、下風呂温泉おかみの会のメンバーが経営する旅館で、実際に下風呂温泉郷の女将業を体験しながら、下風呂温泉郷の魅力を肌で感じていただきます。

また、下風呂温泉おかみの会の集まりにも参加いただき、下風呂温泉郷の仲間として、下風呂温泉郷の課題解決についても一緒に考えていただきたいと思っています。

「人と接することが好きで、お客様と楽しみを共有できる方をお待ちしています。私たちと一緒に、下風呂温泉郷の未来に関わってもらえたらうれしい」と長谷さんは呼びかけます。

昨年度のインターンシップの様子

インターンシップでのマッチングがうまく行った場合は、来年度からは村の補助も受けながら、1年〜3年を目処に温泉旅館の事業承継に向けて取り組んでいく予定です。

本州最北端の温泉郷・下風呂温泉郷は、地域の人々が日常的に通う憩いの場でもあり、下北地域の観光の拠点でもあります。その下風呂温泉郷の灯が消えることは、地域のコミュニティの喪失、観光の衰退、都市との関係の消失にもつながります。

小さな村の小さな温泉郷の女将たちだけでは、抱えきれない大きな課題ですが、力をあわせて下風呂温泉郷を未来に残していきたいと思っています。

この温かな湯の歴史と未来を守るため、あなたの力を貸してください。

本州最北端の温泉郷でお待ちしています。

昔ながらのまち並みが広がる下風呂温泉郷

募集要項

事業者名
下風呂温泉おかみの会
所在地
青森県下北郡風間浦村下風呂字下風呂113
ホームページ
FACEBOOK
事業内容
旅館業
下風呂温泉郷の観光振興
継いでほしいひと
・明るいひと
・ひとと接することが好きなひと
・お客様と楽しみを共有できるひと
・接客業に対する心構えがあるひと
・緊張感を持ってお客様と接することができるひと
※若女将の募集のため、女性限定となります。

 

募集対象
下記①~③全ての要件を満たす方
①応募時点で三大都市圏をはじめとする都市地域等に居住している方
※三大都市圏とは、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県及び奈良県をいう。都市地域とは、過疎、山村、離島、半島等の地域に該当しない地域をいう。
②普通自動車運転免許を取得している方
③次年度以降で風間浦村地域おこし協力隊への応募をご検討頂ける方

 

募集人数
若干名
勤務日数および勤務時間

①勤務日数:週5日間以内
②勤務時間の目安:1活動日を原則8時間としますが、実際の活動時間については、風間浦村、旅館、インターンの協議により決定します。
※上記以外に勤務した場合は週勤務時間内で調整します。

 

雇用形態および期間

・風間浦村地域おこし協力隊インターンとして委嘱(村との雇用関係はありません。)

・任用期間 10~1月中で2週間以上3か月以内 (希望の期間に沿うよう調整します。)

報償等
日額12,000円
上記の金額には、以下のとおり活動内容に関わる経費も含んでいます。
・活動用車両の借上げ料及び燃料費(自家用車で移動の場合は燃料費のみ)
滞在費(家賃:光熱費込み50,000円、他インターンとシェアする可能性も有り)
活動に係る旅費
・その他、活動に必要な経費
活動に係る交通費 ※風間浦村までの移動経費は含みません。

※支給時には、源泉所得税が控除されます。
※社会保険等には加入しません。国民健康保険や年金保険料、傷害保険等は自己負担になります。

 

応募締切

11月30日(土)

継業までの流れ
継業バンク経由でお問い合わせ
応募(履歴書、職務経歴書の提出をお願いします)
オンライン面談
④長期インターン:2週間~3ヶ月 (10~1月中で2週間~3ヵ月以内を予定)
宿泊施設について

村内の宿泊施設をご用意します。

その他の継業情報