昭和のショッピングセンターの賑わいを知る店舗が担い手を募集
養父市の住宅街にある「ショッピングタウンペア」は、1979年にオープンした但馬地域のショッピングセンターの先駆け的存在です。オープン当時、ショッピングタウンペアに買い物に行くことは、地域の住民にとっては一大イベントでした。しかし、大型ショッピングモールの出店やデベロッパーの倒産等による売場の縮小により、徐々に客足は遠のき、現在では空き店舗が目立つようになりました。
そのショッピングタウンペアにあって、開店以来、営業を続けている手芸店「マルゴン」は、手芸用品の販売を主力に、地域の祭事向けの提灯や旗の受注販売も手がけてきました。
「マルゴン」という店名は、創業者である現店主の齋藤さんの祖父が名付けました。2代目だった父親は、ショッピングタウンペアの立ち上げに携わっており、齋藤さん自身も地域の発展と先人が築き上げたものを守っていきたいという想いから事業を引き継ぎました。
ショッピングタウンペアの店舗の2階には教室スペースがあり、現在月4-5回のパッチワーク教室が開かれています。マルゴンでは、ショッピングタウンペアのほか、和田山にもう1店舗を経営しており、和田山店の運営に注力するため、ショッピングタウンペアの店舗を引き継いでくれる方を募集することにしました。
募集条件と今後の可能性
店舗の引き渡しにあたり、手芸店として引き継いでもらうことも可能ですが、まったく違う新しい店舗として利用していただくことも可能です。
ショッピングセンターの向かいには、兵庫県立八鹿高等学校があり、施設内には、古着屋やカフェなどもテナントインしているため、学生向けのサービスや商品の販売や、学習塾などの業態もニーズがあるかもしれません。
また、ショッピングタウンペアでは、1年前から月1回の出店イベントを開催しており、豊岡演劇祭の一部会場として場所を提供するなど、賑わい創出のための新たな取り組みもはじまっています。
地元の方にとっても思い入れのあるショッピングセンターで、店舗を活用しながら地域を盛り上げていただける方の応募をお待ちしています。