機内食からホテル料理長まで。確かな技術が築いた地域唯一の本格レストラン
豊かな森に囲まれた秋田県能代市二ツ井町の小高い丘に佇む「レストラン山の上」は、26年の歴史を持つ本格フレンチレストランです。
四季折々の美しい自然に包まれた立地で、まさに「山の上」の名にふさわしい開放的な眺望が訪れる人々を迎えてくれます。周囲に広がる緑豊かな景色は、都市部では味わえない贅沢な環境で、お客様に特別なひとときを提供しています。

オーナーシェフの石山啓次さんは、あの三國清三シェフとは同期という間柄で、日本航空の機内食製造という珍しい経歴から料理人としてのキャリアをスタートしました。
一日何万食という機内食用のオムライスを手がけた経験は、今でも石山さんの料理の基礎となっています。故郷に戻った後は地元ホテルで20年間料理長を務め、その確かな技術を基に現在の場所でレストランを開業しました。

お店の最大の特徴は、座敷スタイルでフルコースが楽しめるという珍しいスタイルです。
昼はカジュアルなランチ営業、夜は完全予約制でフルコースを提供し、同じ空間でありながら全く異なる雰囲気を演出しています。看板メニューは「チキンのプロヴァンス風」と「ポークのコルドンブル」で、長年培った技術による本格的な味わいが評判です。


この地域では唯一フルコースが楽しめるレストランとして、婚約の顔合わせや還暦のお祝いなど、特別な日の会食に重宝されています。
石山さんは「きらびやかな場所ではなく、料理そのものを味わってもらいたい」という信念のもと、心ゆくまで食事を楽しめる店を作りました。「土地柄を考えると、入りやすいお店の方が良い」という石山さんの哲学が、今日の温かな雰囲気を生み出しています。
夫婦二人三脚の安定経営。新たな担い手への想い
「レストラン山の上」は、元々石山さんのご実家が営んでいた旅館業の駐車場の跡地に建てられました。
現在は石山さんご夫婦お二人で昼のランチ営業と、完全予約制の夜の営業という、比較的ゆとりのある営業スタイルで、年間の売上は約800万円ほど。客層は他市町村からの来店が多く、最近では若い方がネットで調べて訪れるケースもあり、新規顧客の開拓余地も十分にあります。


小高い丘の上にあり眺望が良く、駐車スペースも完備されていて、立地面でも好条件が揃っています。さらに特筆すべきは、敷地内に42度の源泉が自噴し、天然ガスも出るという環境です。かつて旅館業を営んでいた名残で、現在は使用していませんが、投資次第で温泉事業への展開も可能な、将来性豊かな立地といえます。
地域密着のレストランでありながら広域からもお客様を惹きつける他にはない魅力を持つ店舗として確立されており、本格的な料理を提供できる技術を持った方であれば、さらなる発展が期待できる基盤が整っています。
愛情を込めた道具たちを新たな手に。想いと技術の承継

今回の事業承継では、土地建物は月額7万円での賃貸契約、厨房設備や食器類は200万円程度での譲渡という条件を想定されています。
石山さんは「設備をそのまま丸ごと引き継いでもらえれば」と話されており、新たなオーナーが即座に営業を開始できる環境を整えたいと考えています。

厨房には業務用オーブンレンジ、フライヤー、冷蔵庫など必要な設備が揃っており、フルコース20セット分の食器類も完備されています。
これらは長年の営業で培われた、まさに宝物のようなコレクション。石山さんは「安物ではないグラスや、他のお店では使っていないようなお皿が豊富にあります。フルコースを有効に活用できる方であれば、設備の価値を理解していただけるはずです」と話されています。
石山さんは単純に店舗を譲渡するだけでなく、「動ける間は料理の基本から何まで教えてあげたい」という温かい想いも持っています。
店名「レストラン山の上」も、看板メニューも、そして26年間で築き上げた地域での信頼も、すべて新しいオーナーに引き継いでいただけます。

座敷スタイルの本格フレンチという唯一無二の魅力を持つ「レストラン山の上」で、お客様に特別なひとときを提供する喜びを味わってみませんか。