
長良川の清らかな流れが育む郡上市白鳥町。この美しい町で、5年間にわたって多くの人々に親しまれたカフェが、新たな後継者を募集しています。
山文化の里として名高いこの白鳥町には、夏は世界遺産の清流・長良川で踊る鮎や、毎年3万人が訪れる「白鳥おどり」を目当てに、冬は雪景色の中で楽しむスキーを求めて、四季を通じて全国年間100万人を超える観光客が訪れます。
「グッドカフェ」は、白鳥町の観光拠点である「道の駅清流の里しろとり」の目の前にあり、お客様の絶えない人気店として、まちの玄関口としての役割を担ってきました。
立ち上げたのは、現オーナーで店長の櫻井良太さん。40歳の彼が故郷の郡上市におしゃれな空間を作りたいという思いを込めて、5年前に新規開業しました。アメリカ・ニューヨークの空気感を意識したインダストリアルインテリアでまとめられた店内は、35席を有するスタイリッシュな空間として、地元の人々にも観光客にも親しまれてきました。
想いを託す決断
オーナーの櫻井さんがカフェ事業の譲渡を決意した背景には、深い想いがありました。別事業として手がけている建築業に専念したいという願い、そして自分自身のライフステージや周囲の環境の変化を踏まえた、前向きな決断でした。
「これからは『自分たちが続ける』よりも『新たな世代にこの場所を引き継いでもらう』ことで、新しい発想や形で”Good Café and Factory”を活かしていただきたい」。櫻井さんの言葉からは、この場所への深い愛情と、未来への期待が感じられます。
今後は建築業を通じて町おこしやまちづくりにも力を注いでいく予定だという彼の新たな挑戦も、また一つの美しい物語なのかもしれません。

人気メニューの「固いプリン」と好ロケーション
「グッドカフェ」の名を一躍有名にしたのは、看板メニューの「固いプリン」でした。県内外のメディアから注目され、取材依頼が殺到。テレビ番組や雑誌、グルメサイトで次々と紹介され、遠方からわざわざこのプリンを求めて訪れる客が後を絶ちません。
客単価は800円から1,500円、年間売上高は2,000万円から2,500万円という安定した数字が、この店の人気ぶりを物語っています。特に夏場と冬場のハイシーズンには、来店客の70%以上が観光客となり、白鳥町の立地の良さを最大限に活かした営業が可能です。
東海北陸自動車道と中部縦貫自動車道が交差する絶好のロケーションにより、名古屋方面、北陸の富山・金沢方面、そして福井方面からの観光客を迎え入れています。
新しい物語が始まる場所
店内に一歩足を踏み入れると、工業的な美しさと木の温かみが絶妙に調和した空間が広がります。
初期投資として内装代900万円、厨房の備品・什器のリース契約約300万円をかけて作り上げられ、質の高い店舗環境が整えられています。厨房にはスチームコンベクションを導入し、調理の効率化を実現。パート社員でも対応可能な体制が整っており、オペレーションに無理がありません。
メニューは食事系からスイーツ系まで幅広く展開され、本格的なコーヒーマシンが並ぶカウンターからは、毎日丁寧に淹れられたコーヒーの香りが店内を包み込み、木の温もりを感じる空間と相まって、訪れる人々に心地よいひとときを提供しています。
希望譲渡価格は1,000万円で、営業権と店舗内装・備品等一式が含まれます。またメニューやレシピ等ご希望により引き継ぎも可能です。店舗の賃貸は月額7.7万円(税抜き)で、大家さんとの交渉についても支援が受けられます。さらに、郡上市商工会の事業承継補助金制度も利用可能で、新たなスタートを後押しする体制が整っています。
白鳥町の豊かな自然と文化が息づく場所で、あなたの新しい物語を始めてみませんか。