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2020.10.12

募集終了


【継業しました】源流の遊漁施設を担う「地域おこし協力隊」求む

後継ぎ求人

動きはじめた地域の継業

後継者となった宇都宮さん(左)と右手(うて)養魚センターの経営者の右手さん(右)

2020年10月1日。岡山県美作市で継ぎ手を募集していた遊漁施設「右手(うて)遊漁センター」に待望の後継者がやってきました。

後継者となった宇都宮さんは姫路からの移住者。「渓流釣りが好きでいろいろな釣り場に足を運んでいる中、大好きな釣り場がなくなっていくのを目の当たりにして、何か自分にできることはないか」と考えていたといいます。

右手養魚センターでは、養魚のことをしっかり学び、魚の美しさを伝えられるよう技術習得に励み、「釣り人目線を取り入れた良い釣り場」にすることが目標です。

「飼育や経営、勉強してほしいことはたくさんありますが、「まずは魚を観るように!」と伝えています(笑)」 二人三脚で指導する右手さん

一方、右手養魚センターの経営者である右手信幸さんも「これでようやくスタートが切れる」と、宇都宮さんに託す事業の未来に期待を寄せています。

右手養魚センターは、運営に携わっていたメンバーが高齢化し、このままだと事業が存続できなくなってしまうと危機感を募らせていたところ、美作市役所から「地域おこし協力隊制度」を活用して、後継者を募集してはどうか提案され、今回の募集と採用に至りました。

地域おこし協力隊による今回の継業は、美作市、右手養魚センター、後継者にとって「三方よし」の明るいニュースになったと市の担当の尾高さんはいいます。

宇都宮さんには、協力隊の任期を通じて、右手養魚センターの仕事を覚えてもらうのはもちろん、地域に馴染んでもらえるように市もサポートしていく予定です。

「ようやくスタートが切れる」

そう右手さんが話すように、右手養魚センターの継業も、美作市の継業も、まだはじまったばかりの小さな一歩です。しかし、この一歩を踏み出すかどうかが、後に地域に大きな違いを生むことになるはずです。

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募集内容はこちら)

家族で渓流を遊び尽くせる津谷渓流公園

全長1.2kmある津谷渓流公園。手軽にアウトドアを楽しむことができる

岡山県の北東部に位置する「津谷渓流公園」は、岡山の三大河川の一つ吉井川の源流にあたり、国の天然記念物であるオオサンショウウオも生息する自然豊かな地域です。

この津谷渓流公園は、川遊びやキャンプ、BBQのほか、アスレチックやテニスも楽しめ、岡山市内からは2時間弱、大阪・神戸からも約2時間というアクセスの良さもあり、GWや夏休みなどは家族連れで賑わう美作市のアウトドア観光拠点です。

その中心を担うのが「有限会社右手養魚センター」。

主な事業は、渓流釣りや魚の手づかみなどの遊漁施設の運営、放流する「あまご」などの魚の養殖、市内の旅館や漁協、個人などへの魚の販売などで、年間の売上は約2,600万円の事業です。

育てたあまごは、放流するほか、地元の旅館などに食用として卸している。年間飼育量は20万匹。岡山県内のシェア6割を担う

今回は、この事業を担う人材を「地域おこし協力隊」として募集します。

地域おこし協力隊は、過疎化が進む地域に人材を受け入れ、地域の活性化などを図る国の制度です。任期は最長3年。この制度を利用し、養殖の技術や施設の運営を学び、地域とのコミュニケーションを深め、任期終了後には、右手養魚センターの経営者として事業を担います。

地域観光の拠点を残さなければ

創業者で代表取締役の熊谷要治さん(左)と右手信幸さん(右)。仲間とあまごの孵化をはじめたのが創業のきっかけ

右手養魚センターのはじまりは昭和45年。集落の仲間が趣味ではじめたあまごの人工孵化が成功したころから事業化。徐々に事業を拡大していきました。コテージ村やキャンプ場などの周辺施設が整備され、多くの家族連れで賑わうようになりました。

右手養魚センターのすぐ隣にはコテージ村があり宿泊が可能

「人との出会いがうれしい」と現代表取締役の熊谷要次さんは言います。

右手養魚センターの来場者数は年間約1万人。仲間とはじめた小さな事業も今では地域になくてはならない観光拠点になりました。

しかし、創業から50年近くが経ち、創業者全員が70歳前後になりました。最盛期には岡山県内に50軒ほどあったというあまごの養殖事業者も高齢化を背景に今では数軒に減り、組合も解散する中、右手養魚センターでは、市の協力も得て、新しい発想で事業や地域を盛り上げてくれる人材に、事業を託すことにしました。

魚好きで、熱意があるひとに託したい

養殖池。飼育から出荷すべてを熊谷さんが行っている

求める人物像は、

・魚好きで、研究熱心なひと

・心身ともに健康なひと

・地区のイベントや地域活動に積極的に参加できるひと

「地域との橋渡しは僕たちがちゃんとするから大丈夫」と話すのはオーナーのひとりの右手(うて)さん。70年この地域で暮らす先輩たちが面倒を見てくれるので、安心して地域に入っていけるはず。住居は市が近くの集落で用意します。

とは言え、50年間地域で積み上げた仕事を受け継ぐのは簡単なことではありません。大雨が降れば、寝ずに養魚施設の様子を見なければいけませんし、過去には病気で育てていた魚が全滅なんてこともありました。人口減が進む中、新しいことにも積極的に挑戦していく必要があります。

それでもこの恵まれた環境で暮らし、地域資源を生かした事業を営むことは、ほかにはないやりがいがあるはずです。地域おこし協力隊制度を最大限に活かして、地域の担い手としての一歩を踏み出してみてください。

大きな養殖池のほか、孵化場、休憩所などの設備がある

関連記事:「継業される側の流儀」を潔く整えた、かのみずあまご園

募集要項

事業者名

有限会社右手養魚センター

事業内容

川魚の養殖、遊漁施設の運営、川魚の販売、川魚の加工品の製造・販売

所在地

岡山県美作市右手1359−1

業務内容

・採卵、孵化、養殖技術の習得、研鑽

・経営管理、販路開拓、商品開発

・地域活動への参加、イベント等への参画

設備

事務所 休憩所 養殖池 孵化場 レストラン(現在は別事業者に賃貸中)

対象者(継いでほしいひと)

・令和2年4月1日時点で、20歳以上の方

・都市地域に在住の方で、美作市に移住できる方

・魚好きで、養殖事業に興味があり、研究心、情熱を持っている方

・任期終了後に施設経営等を行いながら、地域振興に継続して取り組む方

・心身ともに健康なひと(育魚・管理等の現場作業があります)

・ワード、エクセル等の基本的なパソコン操作ができる方

・地区のイベントや地域活動に積極的に参加し、共に取り組むことができる方

雇用条件

美作市の会計年度任用職員(地域おこし協力隊員 )

1年毎の更新、最長3年間

任期終了後、株式20%(100万円相当)を譲渡し、代表取締役に選任(予定)

待遇

月給166,000円 社会保険完備、住宅あり

その他

美作市地域おこし協力隊募集要項