
過疎化の進む地域の生活を支える簡易郵便局
切手の販売や郵便物の引受け、お金の預入れから引出し、保険の加入など私たちの日常生活を支える郵便局は、日本全国に約24,000局あります。
そのうち約4,000局は「簡易郵便局」として、日本郵便から業務委託を受けた個人や法人により運営されています。
郵政民営化以前から、主にサービス空白地域において郵便局窓口事務を地方公共団体や組合、個人等が受託していたものが簡易郵便局です。
簡易郵便局は地域にとっての重要な生活インフラであり、郵便物や小包の送付、給与や年金の引き出しなど、特に代替サービスの提供拠点が少ない山間部エリアでは必要不可欠な存在です。しかし、簡易郵便局受託者の高齢化等に伴い、営業継続が困難な簡易郵便局は増えつつあり、全国各地で簡易郵便局受託者を募集している状況です。
現在、能代市二ツ井町切石地区でも受託者を募集している簡易郵便局があります。能代市で郵便局窓口業務を通じて、地域に貢献できる仕事をはじめてみませんか。
自然豊かな二ツ井町切石地区
秋田県能代市は、古くから天然秋田杉の産地として知られており、木材の加工業者の多さや加工技術の高さから、かつて「東洋一の木都」とよばれました。
また、旧能代工業バスケットボール部が全国制覇を58回成し遂げた歴史を持ち、「バスケのまちづくり」に注力しているほか、当市にはJAXAの能代ロケット実験場があることから、「宇宙のまち」としてのまちづくりを進めています。
また、産業では、白神ねぎなどの農業も盛んです。


二ツ井町は能代市の東端、米代川沿いに広がる自然豊かな地域です。かつては二ツ井町という一つの町でしたが、2006年3月に能代市と合併し、現在は能代市二ツ井町として地名が残っています。南北に細長い形状で、北は世界遺産の白神山地に接しています。
きみまち阪県立自然公園は四季折々の風情を楽しめる景勝地として知られ、春には約1,500本のソメイヨシノが咲き誇る桜の名所となっています。また、秋田杉の美林に囲まれ、木材産業の歴史を持つ地域でもあります。

切石地区は二ツ井町の中でも山間部に位置し、静かで落ち着いた環境が魅力です。高齢化が進む地域において、簡易郵便局は住民の生活を支える重要な拠点となっています。年金を引き出すため、また遠く離れて暮らす家族へ荷物を送るため、地域の方々にとって欠かせない存在です。
「過疎地の簡易郵便局という存在は、お金を引き出す以外にも遠く離れて暮らす子どもや孫へお米や野菜を送るなど、家族の絆をつなぐ重要な架け橋である」と言えます。
簡易郵便局で働きながら地域の担い手に
簡易郵便局受託には、次のような特徴があります。

・全国の簡易郵便局の約9割が個人受託となっており、事前研修や開局後のサポートもあるので、未経験の方でも安心して業務ができます。
・65歳以下の方であればお申し込みが可能で、幅広い年齢層の方が活躍しています。
・定年がないため、長く続けることができます。業務上の支障がなければ、何歳まででも続けることが可能です。
・兼業が認められているので、農業や小売業など、他の仕事と両立している方もいらっしゃいます。
・郵便・貯金・保険業務を受託している場合は固定額として月額約30万円の手数料が支払われます。加えて取扱件数に応じた手数料も支払われます。
簡易郵便局施設や設備については、以前使用されていた建物を引き継ぐか、もしくは空き家等を活用して新しく用意することになります。
能代市で継業したい方や、地域のインフラである簡易郵便局の仕事に興味を持たれた方は、まずは気軽にお問い合わせください。
