陸奥湾を望む絶景の製材所。下北半島産木材の新たな担い手を求めて | ニホン継業バンク
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2025.11.25

陸奥湾を望む絶景の製材所。下北半島産木材の新たな担い手を求めて

事業譲渡

下北半島の木と共に歩んできた半世紀

陸奥湾が一望できる濱田製材所

下北半島は、太平洋、津軽海峡、陸奥湾に三方を囲まれ、霊場として知られる恐山や釜臥山(かまふせやま)などの山々がそびえる、自然豊かな地域です。ここで育まれたヒバは「青森ヒバ」と呼ばれ、日本三大美林に数えられる良質な木材として知られています。

下北半島の南側、むつ市の中心市街地から陸奥湾沿いを走る国道338号線を車で約30分。製材所と聞いて想起する山と森のイメージとは異なり、海を一望するロケーションに濱田製材所はあります。濱田製材所からほど近い川内港は、江戸時代から木材の搬出港として栄えた歴史があります。山と海が近い下北半島ならではの林業の歴史が、ここには息づいています。

濱田製材所の濱田秀幸社長

濱田製材所では、昭和45年に法人化する以前から、下北半島産の青森ヒバ・杉・松などを木材として加工し、地元の工務店や大工に供給してきました。

現在の代表取締役である濱田秀幸さんは、父親から事業を受け継ぎ、地域のニーズに応えながら堅実な経営を続けてきましたが、息子さんが別業種で独立されたことから、第三者への事業承継を希望されています。

事業の特徴と強み

濱田製材所の最大の特徴は、外材を一切使用せず、地元産材のみを扱っている点です。丸太から建築用材への加工を行い、大工や工務店のニーズに応じた製材加工を提供しています。木の目を見極めて製材する職人技術は、長年の経験によって培われたものです。

取引先は地元の工務店や大工が中心で、約10社との長年にわたる信頼関係があります。現在、旧むつ市内で製材業を営むのは2社のみという状況の中、地元の工務店からも地域に製材所がなくなることへの懸念の声が上がっており、地域にとって欠かせないサプライチェーンの一翼を担っています。

冬場は、むつ市から除雪作業を請け負っている

もう一つ、事業の柱となっているのが、むつ市から委託される除雪業務です。重機3台を保有し、市の依頼を受けて除雪を行うことで地域の冬の生活を支えています。

売上比率は製材業が2/3、除雪業務が1/3となっており、冬場の除雪業務による安定収入が経営の下支えとなっています。

従業員は社長を含めて3名体制。経営は黒字を維持しており、健全な財務状態を保っています。

木材業界の直面している課題

製材所の内部

一方で、業界全体が直面している厳しい現実もあります。

かつては20社あった地域の工務店や大工は、現在では10社にまで減少しました。住宅建築需要の減少に加え、プレカット住宅の普及や集積材が主流になったことで、従来型の製材業への需要は変化しています。和室の需要が減り、床柱や欄間といった伝統的な木材製品の需要も少なくなっています。

また、従業員の高齢化も深刻です。現在の従業員は事業承継後の雇用継続を希望していないため、新たな担い手には技術の習得と共に、人材の確保が必要となります。

一方で、近年は木材価格や工賃の上昇により、事業環境が改善しつつある側面もあります。地元産材への関心の高まりや、適正価格での取引が広がりつつあることは、明るい兆しといえるでしょう。

資産と譲渡の条件

承継方法としては、有限会社の株式譲渡を考えています。

製材に必要な設備は一通り揃っており、丸太の皮を剥く機械や板をカットする機材など、事業を継続するための機材が整っています。

木材の皮を剥き丸太にする

また、在庫として丸太や製材済みの木材も相当量保有しています。

一から製材所を立ち上げる場合、機械だけでも億単位の投資が必要となることを考えると、既存の設備をそのまま活用できることは大きなメリットといえます。

敷地内には積み上げられた丸太

濱田社長の希望としては、極力安価での譲渡を考えており、地域の工務店や大工との関係を維持し、地域に根差した事業を続けていただきたいと考えており、むつ商工会議所と青森県事業承継・引継ぎ支援センターが連携しながら承継をサポートします。

下北半島の木材の供給を担う意欲ある方からのご連絡をお待ちしています。

道路を挟んで製材所の反対側にある事務所

譲渡概要

事業者名

有限会社濱田製材所

所在地

青森県むつ市城ヶ沢下川迎7−1

事業内容

製材業

譲渡方法

株式譲渡

譲渡希望額

応相談

継業までの流れ

①継業バンクより応募・お問い合わせ

②書類選考

③オンライン面談

④現地での面談、見学/説明

⑤交渉・契約

⑥株式譲渡

 

※むつ商工会議所と青森県事業承継・引継ぎ支援センターが連携しながら承継をサポートします。

注意事項

・事業者様への直接のご連絡、ご訪問は、ご迷惑となりますのでご遠慮ください。

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