1200年の歴史を持つ美作三湯・湯郷温泉。吉野川のせせらぎと共に、五代続いた宿を引き継ぎませんか | ニホン継業バンク
  • ログイン
  • 会員登録
  • 自治体の皆さまはこちら

2026.10.05

1200年の歴史を持つ美作三湯・湯郷温泉。吉野川のせせらぎと共に、五代続いた宿を引き継ぎませんか

事業譲渡

美作三湯のひとつ、湯郷温泉に佇む一軒宿

岡山県の北東部、美作市。旧美作国の湯どころとして知られ、湯原温泉・奥津温泉と並んで「美作三湯」と称される名湯地のひとつが、湯郷温泉です。その歴史は約1200年前、円仁法師(慈覚大師)が一羽の白鷺が傷を癒す姿を見て湧出を発見したという伝承にまで遡り、「鷺の湯」の愛称でも親しまれてきました。

大阪・神戸方面からは車で約2時間、岡山市内からは約70〜80分。中国自動車道・美作ICからは約8分というアクセスの良さも魅力で、都市部からの週末利用や移住検討者にとっても行き来しやすい環境です。

そんな湯郷温泉エリア、吉野川のほとりに建つのが、明治期創業で約130〜140年の歴史を持つ「リバーサイド湯郷」です。5代にわたって受け継がれてきたこの宿の、次の担い手を探しています。

なお、リバーサイド湯郷自体は温泉の引湯を行っておりませんが、大浴場・小浴場には後述する鉱石「ブラックシリカ」を使用しており、これが長年の名物となっています。

吉野川の川面を眺めながら

宿の一番の自慢は、なんといっても川沿いという立地から生まれる景色です。

「旅行会社の方から『湯郷で一番の景色はここだ』と言っていただいたことがあるんです」と、5代目・大森里子さんは振り返ります。

食事会場。窓の外には吉野川が広がる

食事会場の席から見えるのは、吉野川のせせらぎと、その向こうに広がる山々の緑。季節によっては川面を鮎が跳ね、鴨が羽を休めていく姿も見られます。夏の夜には、ホタルが川辺を舞うことも。

「お客さんがロビーでじっと川を見つめていたので『何してるの?』と聞いたら、『この風景を目に焼きつけとこうと思って』と言われたことがあって。都会から来た方には、それだけの景色が何よりのごちそうみたいですね」

周囲は民家と山ばかりで、騒がしい場所がない。だからこそ多くの宿泊客が「ここに来るとゆっくりできる」「また来るよ」と口にするのだと言います。

3階の大広間

お客さまの顔を思い浮かべながらつくる料理

もうひとつの魅力は、大森さんご自身が腕を振るう食事です。

以前は専属の板前が調理を担っていましたが、今は大森さんともう一人のスタッフが中心となって厨房に立っています。

お食事の一例

「板前さんが辞めて、私たちが食事を用意するようになってからは、その日の気候やお客さまのことを考えて、『暑いから今日はこれにしよう』『この間揚げ物が続いたから、今度は魚にしよう』と、毎日献立を考えるようになりました」

その結果、料理の食べ残しはほとんどなくなったといいます。長期滞在するビジネス客の中には、「今度はあれを作ってくれないか」「手巻き寿司が食べたい」とリクエストしてくる常連客も。

「うちを自分の家みたいに思ってくださっている方も多いんですよ」

観光需要からビジネス利用や合宿需要へ

創業以来、この宿は時代の移り変わりとともに歩んできました。1988年の瀬戸大橋の開通後には周辺にゴルフ場が次々と整備され、、ゴルフ客や宴会需要が急増。100人規模の宴会が入ることも珍しくないほどの賑わいを見せていました。

しかし現在は観光需要よりも、学生の合宿・大会利用や、法人の長期出張・研修利用が中心に。特に法人利用は毎年決まった時期に同じ会社から予約が入るリピーターが多く、地元に根づいた信頼関係の上に営業が成り立っています。

本館・外観(左上)、別館・外観(右上)、客室(左下・右下)

宿の規模は、本館8室・別館8室の合計16室。団体利用の際は館ごと、あるいは全館貸切での利用も可能です。稼働率はおおよそ3割程度で、繁忙期は夏休み・春休み期間にあたり、学生の合宿・大会利用が中心となります。

岩を一枚ずつ切り出し、床や風呂桶に敷き詰めた岩風呂

大浴場・小浴場には、先述の通り北海道産の鉱石「ブラックシリカ」を使用。ブラックシリカは常温でも遠赤外線を放射するとされる鉱石で、お湯と組み合わせることで体の芯まで温まるような入浴感が特徴です。保温性の高さと湯あたりの柔らかさから、「温泉よりいいくらい」と評判で、このお湯ファンがいるほどの人気ぶりだそうです。

この場所と建物を大切に思ってくれる方へ

大森さんが後継者探しを始めたのは、実は今から10年ほど前のこと。

「自分も歳を重ね、そろそろ体力的にも難しくなってきました。ここで働いてくれているスタッフのことを考えても、早めに次の方に引き継ぎたいと思っています」

これまでも各所に後継者についての相談をしてきましたが、なかなか縁がまとまらなかったといいます。今回、美作市の後押しもあり、より広く全国から後継者を募る形での公募に踏み切りました。

「金額に強いこだわりはありません。それよりも、この場所と建物を大切に思ってくれる方に引き継いでもらえたら嬉しいです」

一方で、築100年を超える木造建築であるため、今後の維持・改修には一定の費用がかかる可能性があります。過去には阪神・淡路大震災や鳥取県中部地震の際も大きな損傷はなかったとのことですが、継ぎ手の方には歴史ある建物であることを理解いただいた上で、大切に引き継いでほしいと大森さんは考えています。

こんな方に引き継いでほしい

「今まで通りのやり方を続けているだけでは、この先はじり貧になってしまうと思うんです。だからこそ、これまでにない新しい感覚を持った方に来てもらいたい」と大森さんは話します。

美作市としても、地域の貴重な歴史的施設として、できれば建物を残しながら新しい形で事業を続けてほしいという思いがあります。

  • これまでのやり方にとらわれず、新しい発想で宿を運営していきたい方
  • 湯郷温泉、そして美作市という地域との関わりを大切にできる方
  • 吉野川と山々の自然、静かな環境を活かした宿づくりに関心がある方
  • 既存スタッフや常連のお客さまとの関係を大事にしながら、事業を引き継いでいただける方

これらに当てはまる方からの応募を心よりお待ちしています。

譲渡概要

事業者名

有限会社リバーサイド湯郷

事業内容

旅館業

所在地

岡山県美作市林野275

HP

https://riverside-yunogo.com/

譲渡方法

株式譲渡

譲渡価格

応相談

主な譲渡資産

・土地:約1.5ha(うち宿泊棟敷地は宅地約740㎡、残りは山林等)
・建物:本館3階建て・別館2階建て(旧館・新館含む、計16室)
・設備一式:厨房設備、大浴場・小浴場(ブラックシリカ使用)ほか
・送迎用車両:ハイエース
・屋号
・既存の顧客
・取引先情報

譲渡条件

・従業員(パート数名)の継続雇用にご協力いただけること
・引き継ぎ期間中は、現オーナーによる業務指導が可能です

継業までの流れ

①お問い合わせ
②応募(履歴書等の提出をお願いします)
③書類選考
④オンライン面談
⑤現地面談
⑥条件交渉・契約
⑦継業

専門家に相談する


事業承継についてお悩みがある方は、ニホン継業バンク登録専門家へのご相談が可能です。

▼詳しくはこちら
https://windy-echo-295.notion.site/120a42ba54a080418623f4a5259d22e8

 

継業後のクラウドファンディングのご相談

継業成立後、希望者にはクラウドファンディングによる資金調達の支援が可能です。

▼詳しくはこちら
https://keigyo.jp/crowdfunding/

継業に伴う少額融資のご相談

継業を希望される対象者に、グラミン日本による少額融資のご相談が可能です。

▼詳しくはこちら
https://keigyo.jp/grameen/

その他の継業情報