希少な地域の食文化を守りたい!「下津井わかめ」の継ぎ手を募集 | ニホン継業バンク
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2021.09.08

募集終了


希少な地域の食文化を守りたい!「下津井わかめ」の継ぎ手を募集

事業譲渡
下津井わかめの復活を通してふるさと下津井の活性化を目指す余傳吉恵さん

岡山県倉敷市の漁師町・下津井の沖は、潮の流れが速く、薄く柔らかいわかめが採れる瀬を有していたことから、戦後にわかめ養殖に力を入れました。昭和20~30年代には、鳴門と並ぶわかめの大生産地となり人気を呼びましたが、瀬戸内地域の工業化による環境悪化や市場の変化などにより、「下津井わかめ」は市場から姿を消してしまいます。𠮷又商店も漁業とまちの衰退とともに、一度は廃業を余儀なくされました。

現店主の余傳(よでん)吉恵さんは、教職にあり35年間まちを離れていたが、お母さんを看るため故郷の下津井に通ううち、「下津井を元気にしたい!」という思いを強くし、下津井わかめの復活に取り組みました。

一枚一枚ていねいに天日干しされた下津井わかめは、煮込むと溶け出してしまうほどのやわらかさ

お母さんのころから付き合いのあった漁師さんに下津井わかめを生産してくれるようにお願いするも、売り切ることができず赤字続き。しかし「このわかめは、全国どこにもない地域性・希少性のある逸品。何とかして下津井わかめを復活させ、寂しくなった下津井のまちの元気にしたい」という思いで店を切り盛りし、今ではメディアにも取り上げられ、観光ツアーも立ち寄る地元の名物店です。

残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響で、店舗での売上は減ってしまいましたが、卸売は堅調。下津井わかめに加え、利益率の良い干しタコ、鯛の一夜干しなど、下津井産の高付加価値の商品にも力を入れています。

故郷への深い愛情を持つ、余傳さんですが、お母さんの介護と自身の年齢から、次の世代にこのバトンを渡したいと願っています。

余傳さんが、やっとの思いで復活した下津井の食文化「下津井わかめ」を継ぎ、下津井を元気にしてくれる方を募集しています。店舗2階は住居となっていますので住み込むこともできます。

譲渡概要

事業者名

株式会社𠮷又商店

 

所在地

岡山県倉敷市下津井1丁目9番12号

HP

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事業内容

水産物の加工、販売

業務内容

2月〜4月 

わかめ・ひじき・あおさ・海苔など海藻の仕入れ→選別→カット作業→袋詰め→店頭販売

受注→荷造り→発送

塩蔵わかめの仕入れ、天日乾燥

ツアー客対応

 

年間を通して

魚介乾燥品などの仕入れ→選別→カット作業→袋詰め→店頭販売

鯛の一夜干し→乾燥→真空パック詰め→冷凍保存

個人客、卸先からの受注→荷造り→発送

塩蔵わかめの天日乾燥→カット作業→袋詰め→店頭販売

イベント出店

製品情報

 

①下津井の伝統わかめ(小袋、カット)

②下津井の伝統わかめ(中袋、カット)

原材料:乾わかめ/内容量:50g/賞味期限;10か月)

③下津井の伝統わかめ(棒状)

原材料:乾わかめ/内容量:20g/賞味期限;10か月)

④下津井の伝統わかめ(平状)

原材料:乾わかめ/内容量:70g/賞味期限;10か月)

ほか、下津井の海産物を使った一夜干しなど

継いでほしいひと

・下津井わかめの生産、販売を継続していただける方

・小売業の経験があればなお可

・住み込み可

募集条件

株式譲渡/価格応相談

・債務なし

・譲渡後に引き継ぎ期間を設け、事業を引き継ぎ致します。

・譲渡後は、利益に応じて、店舗・住居の家賃が発生します。

少額融資支援のご案内

 

ニホン継業バンクでは、グラミン日本と連携し、継業を希望される対象者に、低利、無担保の「グラミンローン」を適用し、継業による自立と自己実現、多様な地域の担い手づくりを目指しています。

融資をご希望の方はご相談ください。

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