晴れの国の完熟マンゴー
雨量が少なく日照時間が長いことから「晴れの国」の愛称を持つ岡山県は、桃やぶどうなどの果樹の栽培が盛んです。その晴れの国の新しい名産にと取り組んできたのが「神宝マンゴー」。瀬戸内の太陽をたくさん浴びて育つマンゴーは、その甘さも他県のものにもけして引けを取りません。
主な仕事は、水やりと木の剪定などの管理。収穫期の7月からは、毎朝1時間程度、一月半をかけて収穫をします。現在は、500坪のハウスが3棟(計1500坪)、300本ほどの果樹を育てていますが、収穫期を除けば、一人でも十分管理することができます。
やっとの思いで手に入れた苗木
マンゴー栽培のきっかけは原産地であるインドをオーナーの神宝さんが訪れたこと。「温暖な岡山でマンゴーを育てたら新しい地域の仕事になるのではないか」そう考えた神宝さんは、宮崎、鹿児島など国内の産地を視察しようとしましたが、なかなか受け入れ先がありませんでした。それでもあきらめず、熱心に生産者を回り、ついに25本の苗を譲り受けることができました。
そこから社員も熱心に取り組み事業を拡大してきましたが、事業見直しと地域の担い手育成のため、事業の一部を譲渡することにしました。
地域の産業と暮らしの担い手を
今回、譲渡の対象となるのは、3棟のうちの1棟ないし2棟。
1棟は神宝マンゴーで引き続きマンゴー栽培をする予定のため、栽培技術は教えてもらうことが可能です。販路は自分で開拓しなければなりませんが、ハウス付きで借地料は10万円/月。苗木は1500円(本)程度で購入することができます。
マンゴー栽培に限らず、高齢化した農家の後継者は不足しています。「畑や施設を継いで欲しいのはもちろんですが、地域の産業や暮らしを維持しなければいけない」と神宝さん。
自然を相手にする農業はけして甘くはありません。しかし、設備と環境は揃っています。神宝さんの挑戦を引き継ぎ、晴れの国のマンゴーを育て、地域を担ってくれるひとを募集しています。