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2026.02.09

困ったときのあきやま印刷。地域に応え続けてきた印刷会社が担い手を求めて

後継ぎ募集

北海道芦別市で1989年に創業し、印刷業やOA機器の設置販売を営んできた、株式会社あきやま印刷。

急な依頼や難しい注文にも応える地域密着型の経営で、「困ったときのあきやま印刷」と言われるほど地元の企業や行政機関から厚い信頼を得てきました。

現代表の仲鉢(なかばち)さんは1990年から従業員として同社に勤めていましたが、先代社長が逝去した2003年に会社を買い取り、経営者としての歩みをはじめました。今も多くの注文を受けているものの、自身の年齢や経営に必要な体力面での不安を感じており、数年後を目処に事業を引き継ぎたいと考えています。

長年にわたり従業員としても会社を支えてきた奥様の助言もあり、一度は廃業を考えた仲鉢さんですが、地域の需要に応え続けるために次の世代へバトンを渡したいという想いから、今回の募集を決意しました。

強みは仕事の早さ。大至急にも対応する機動力

あきやま印刷では、事務用帳票類(納品書や領収書など)をはじめ、チラシや名刺、パンフレット、ポスターなどの印刷を手がけてきました。従業員4名の小規模な会社ながら、芦別市役所や地域の企業、商工会議所など、多数の固定客を抱えています。

同社の最大の強みは、対応の早さです。他社ではできない短納期・大至急の注文にも全力で応えてきました。

「先程も名刺を300枚、今日中になんとかなりますかと連絡がきて、”なんとかします”と言ってしまいました」

何よりもこの早さが、大きな信頼につながり、現在でも営業活動はほとんど行っておらず、固定客からの電話注文や持ち込み対応が中心となっています。

基本的に印刷物は内製で製造。一部、特殊な印刷や大量発注は外注を活用するなど、案件に応じて柔軟に対応しています。

デザインやDTP業務は、社員の1人がオペレーター兼デザイナーとして担当しており、経理は仲鉢さんの奥様が担当しています。

仲鉢さんは、外回りから機械操作、修理まで自ら対応し、固定客との信頼関係を大切にしながら堅実な経営を続けてきました。元々機械好きなこともあり、溶接や修理も自ら対応できるため、機械トラブルが発生しても迅速に解決できる点も大きな強みです。

自ら改造した印刷機で、芦別市内で唯一取り扱っている間伐材を活用した木製印刷製品

仕事の早さに加えて、あきやま印刷のもう1つの特徴が、芦別市内で唯一取り扱っている間伐材を活用した木製商品です。ヒノキ、スギ、トドマツ、カバといった間伐木材を使用した「木の名刺」は、自社ホームページを通じて全国から注文を受けており、市のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。

曲げても割れないしなやかな仕上がりが特徴

この木の名刺を実現したのは、機械好きな仲鉢さんが独自に改造した印刷機。通常の紙の印刷機では、木材の厚さに対応していないため、木材でも印刷できるよう仲鉢さん自ら印刷機械を改造しました。

「最初は苦労しましたよ。引っかかって壊れちゃうんです」

一般的に木製の名刺は割れやすいイメージが強いですが、あきやま印刷の木製名刺は、極薄の板の間に和紙を挟んだ台紙を使うことで、薄さとしなやかさを兼ね備えた商品に仕上がります。また、材質によって異なる木の香を壊すことなく、木がなす特有の木目が最大限活かされるように開発を行いました。 木の名刺以外にも、木のハガキ、木のうちわ、木のしおり、木のカレンダーなど、多様な木製商品を展開しています。これらの商品は少量でも高単価で販売でき、大手にはない独自の魅力として全国の顧客に支持されています。

木のハガキ、木のうちわ、木のしおり、木のカレンダーなど

印刷業全体としては年々その需要が減ってきているとのことですが、木の名刺をはじめとする、あきやま印刷独自の技術を活かすことで、新たな顧客開拓等の可能性も十分秘めています。

OA機器販売で安定した売上を確保

印刷業に加えて、OA機器の販売・設置も同社の重要な事業の一つです。特に直近数年は大型の取引もあり、同社の経営を支える1つとなっています。

納入先は、市役所や消防署などといった行政機関。印刷業と比べると利益率は低いですが、売上ベースでは大きな割合を占めています。

また、隣接する赤平市には株式会社あきやま印刷の100%子会社である有限会社があり、赤平市役所の入札参加資格も有しています。印刷はもちろんのこと、OA機器事業についても赤平市の受注を請け負っており、事業承継する際にはこの子会社も譲渡の対象となります。 年間売上は子会社も含めて通常約2,800万円ほど。パソコン納入案件などの大型案件がある年は5,000万円に達することもあります。

機械好きで責任感のある人材を

今回、株式会社あきやま印刷では、芦別市の地域おこし協力隊制度を活用して、将来の後継者候補を迎え入れます。

協力隊期間中は、現代表と共に印刷業務の全般を学び、協力隊卒業後に、株式を譲渡する予定です。譲渡条件(金額)については、双方の話し合いで決定します。

印刷業の経験は必須ではありません。現代表自身も従業員から経営者になった経緯があり、協力隊期間中に丁寧に教えていきます。

デザインやDTP業務については、現社員が対応しているため必須ではありませんが、印刷業を営む上では必要なスキルのため習得できると良いかもしれません。

求めているのは、機械好きで印刷機械の操作やメンテナンスができるような技術志向の方です。また、固定客との信頼関係を維持できる責任感があること、短納期対応など顧客の期待に応えられることも大切な要素です。 地域の「困ったとき」に応えられる印刷会社を残す、その想いに共感してくれる方からの応募をお待ちしています。

募集要項

事業者名

株式会社あきやま印刷

事業内容

・一般印刷(事務用帳票類、チラシ、名刺、パンフレット、ポスター等)
・特殊印刷(木の名刺等のオリジナル商品)
・OA機器販売/設置
・デザイン・DTP業務
・オンライン通販

所在地

北海道芦別市北2条東2丁目3

HP

https://akiyamainsatsu.web.fc2.com/

芦別市地域おこし協力隊募集要項:【事業承継部門(印刷事業者)】

1 目的及び活動内容

印刷事業者の事務所及び工場で従事し、印刷事業及び経営のノウハウ等を習得し、研修(引継)終了後の事業承継に向けた活動を行う地域おこし協力隊の募集をする。

⑴ 印刷業務に関するすべての作業(営業、印刷・製本、パソコン作業)
⑵ 経営のノウハウ等の習得
⑶ 地域おこし協力隊主催イベントの企画開催や市内外イベント等への参加
⑷ SNS等を活用した地域の魅力発信、PR活動

 

2 資格要件

⑴ 3大都市圏をはじめとする都市地域又は地方都市(過疎、山村、離島、半島等の条件不利地を除く)に生活の拠点を置く住民、もしくは、地域おこし協力隊であった方又は JET プログラムを終了した方(いずれも総務省が定める地域おこし協力隊地域要件に該当する 方)で、委嘱の日以降、芦別市に住所を移す方。
⑵ 応募時点において、35歳以上60歳以下の方。(性別は問いません)
⑶ 活動期間終了後、芦別市に定住する意思を持っている方。
⑷ 心身ともに健康で誠実に地域活動ができる方。
⑸ 地域振興に意欲と情熱を持ち、地域になじむ意思のある方。
⑹ 印刷事業者の後継者(経営者)として熱意あふれる方。
⑺ 普通自動車免許を有している方。(AT限定可)
⑻ パソコンの一般的操作ができる方。
⑼ 次の各号に該当しない方。

一 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの者
二 当該地方公共団体において懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
三 人事委員会又は公平委員会の委員の職にあって、第5章に規定する罪を犯し刑に処せられた者
四 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者

 

3 募集人員 1名

 

4 身分

委嘱隊員(市長から委嘱を受け、活動を行う隊員) ※市で委嘱するものの、市の職員には該当しません。個人事業主となります。

 

5 委嘱期間

委嘱の日から令和8年3月31日までとする。(1年単位で更新し、最長で委嘱の日から3年を超えない範囲で再任することができる)

 

6 活動場所 芦別市内印刷業の事務所及び工場

 

7 活動時間等

⑴ 活動時間:1か月当たり147時間以上
※8:30 ~ 17:00(月~金曜日/休憩1時間を除く)
8:30 ~ 12:00(12~4月の土曜日)
⑵ 活 動 日:月~金曜日、土曜日(12~4月は午前勤務)
⑶ 休  日:土曜日(5~11月)、日曜日、祝日、お盆、年末年始

 

8 活動に対する月額金額

報償金:月額300,000円
※1 活動の支障にならない範囲で副業することができる。
※2 活動時間が1か月あたり147時間に満たない場合は、活動時間に応じた金額に 減額する。
※3 活動時間が1か月あたり147時間以上超えた場合でも報償金は300,000円とする。

 

9 住宅
⑴ 住宅料及び光熱水費は自己負担とする。(住宅料の助成制度あり)
⑵ 転居にかかる費用は自己負担とし、家具などの日常生活用品は個人で用意する。

 

10 その他
⑴ 地域おこし協力隊の任用期間(1年以上3年未満)の間で印刷事業及び経営のノウハウ等を習得し、研修(引継)終了後、事業承継を目指す。
⑵ 社会保険は、個人で加入する。
(国民健康保険税、国民年金保険料の1/2相当額を支給する)
⑶ 活動車両は、個人で自家用車(任意保険加入済)を用意する。
(借上料として月額15,000円を支給する)
⑷ 活動報告書の作成やSNS等での情報発信に使用するパソコンは、個人で用意する。
(借上料として月額5,000円を支給する)
⑸ 活動に必要な経費は、予算の範囲内で支給する。

 

11 選考の流れ

⑴ 第1次選考 応募用紙、活動目標レポートによる書類審査を行う。
⑵ 第2次選考 ZoomによるWeb面接試験を行う。
※ WEB面接試験に必要な機器類は、試験日前日までに受験者で用意・準備すること。

 

12 募集期間 随時募集

 

13 採用予定日 採用予定者と協議のうえ決定する。

 

14 その他

応募用紙等については、下記二次元コードからダウンロードし必要事項を記入のうえ、郵送又は持参により提出する。

継業までの流れ
  1. お問い合わせ
  2. 芦別市地域おこし協力隊への応募
  3. 書類審査
  4. Web面接試験
  5. 地域おこし協力隊として採用
  6. 任期終了後、株式譲渡し、代表に就任(予定)
資金調達について

継業成立後、希望者にはクラウドファンディングによる資金調達の支援が可能です。

▼詳しくはこちら
https://keigyo.jp/crowdfunding/

注意事項

・事業者様への直接のご連絡、ご訪問は、ご迷惑となりますのでご遠慮ください。
・ご応募、お問い合わせは、記事下の「応募・お問い合わせはこちら」からご連絡ください。
・継業バンクの利用料は無料です。成約報酬等も必要ありません。
・契約に関わる費用や許認可の申請に必要な経費等はご負担ください。

その他の継業情報