日本の地域はおもしろい。
それはその地域特有の環境や生活文化が育んだ地域ならではの仕事があるから。
私たちは、地域の名物、名産、名店が、後継者がいないことでなくなることがないように、みんなで少しずつ助け合える世界づくりに挑戦しています。

地域には、地域の仕事を、地域の若い担い手が受け継ぎ、独自の仕事・文化として発展させる「自助的」な承継エコシステムがあったはずです。

しかし、都市部への人口集中と少子高齢化により、地域に担い手が減ったことで、その自助的な承継エコシステムは急速に失われつつあります。

このままでは、地域産業の廃業が進み、地域産業をきっかけに生まれる人と地域の関係も失われてしまうかもしれません。

私たちは、「公助」と「共助」により、地域の仕事が承継される世界を目指しています。

具体的には、「自治体による事業承継支援モデルの構築」による、公助の継業・事業承継支援の仕組みづくりと、継業・事業承継を支援する「継業サポーターの育成」とそれをサポートする共助の仕組みづくりに取り組んでいます。

私たちは、継業に関わってくれる人を増やしたいと思っています。
その選択肢のひとつとして、贈与的な考え方に基づいた支援の仕組みづくりに取り組んでいます。

この仕組みで、譲る人、継ぐ人はもちろん、継業を応援する人、後継者に悩む事業者の背中を押す人、地域の産業に心を寄せ、継業にまつわるあれこれにお節介をやく人を増やしたいと思っています。

継業への関わり方を増やし、お節介をやく人が増えることが、豊かで多様な地域の未来につながると信じています。

「自分は継げないけど、継業を応援したい」そんな人は、無理のない範囲で、継業に関わる人たちをご支援ください。

継業バンクを通じて、後継者を見つけた事業者さん、継ぎたい仕事と出会えた人は、継業の輪が広がるように恩送りをしてもらえるとうれしいです（強制じゃありません）。

みなさまからのご支援は、公助・共助に取り組む、自治体・継業サポーターへの支援に充てさせていただきます。