工夫次第で収入増も可能。産業復興が進む東松島市・大曲浜でわかめ養殖業の漁師を募集 | ニホン継業バンク
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2022.06.06

工夫次第で収入増も可能。産業復興が進む東松島市・大曲浜でわかめ養殖業の漁師を募集

後継ぎ募集

震災を乗り越えるためにはじめた養殖業

宮城県東松島市大曲地区は県の中央、石巻湾沿岸部に位置するまちです。北と東に定川が流れ、西側はブルーインパルスで有名な航空自衛隊基地に囲まれた豊かな水田地帯でしたが、11年前の東日本大震災で発生した津波により、まち全体が壊滅的な被害を受けました。

震災後、わかめの養殖をはじめたのが、相澤高志(あいざわたかし)さんと津田満(つだみつる)さんです。今回、相澤さんのもとで操船技術やわかめ養殖、定置網漁について学ぶ人を「地域おこし協力隊」として募集します。

わかめを収穫する様子

相澤さんは、元々は定置網漁の漁師。相澤さんの漁船は震災時、幸い流されずに残っていたそうですが、津波によって流された大量の瓦礫などによって海の環境が一変し、漁に出られない日々が続いた相澤さんたちは、わかめの養殖をはじめました。

震災後、漁に出られない期間は大曲地区の他の漁師たちもわかめの養殖をやっていましたが、漁が復活すると辞めてしまったのだそう。現在、大曲地区でわかめの養殖をやっているのは相澤さんたちだけになりました。

大曲地区では、もともとわかめの養殖をやっている漁師がいませんでした。しかし相澤さんたちはこの10年で、競合が少ない「生わかめ」の養殖技術、流通経路まで築き上げ、「辞めるつもりだったけど、辞められなくて、今まで二人でやってきてしまった」といいます。ただ、体力仕事でもある漁師の仕事を「体が動くうちに」譲りたいと、今回継いでくれる人を募集することになりました。

「生わかめ」の養殖と定置網漁

相澤さんたちのわかめ養殖は、10月に業者から購入した種苗をロープにくくりつけるところからはじまります。「生わかめ」を出荷しているため、わかめが1メートルほどに成長する1月ごろから刈り取りをはじめ、2月中旬ごろまで毎日刈り取り作業が続きます。相澤さんたちが育てる「生わかめ」は、若いうちに刈り取るためとても柔らかいのが特徴です。

相澤さんたちが育てるわかめ

刈り取り時期は、朝4時ごろに起床し、相澤さん、津田さんに加え、3名の従業員とともに5時半ごろには出港。4〜5時間ほど作業をして港へ戻ってきます。

刈り取り時期以外は、通年で定置網漁を行っているという相澤さん。今回募集する人は、わかめの養殖だけではなく定置網漁についても学ぶことができます。「やる気があれば、定置の技も伝えるし、道具もリースか場合によっては譲渡してもいい」と考えているのだそう。

「定置網の方がわかめより大変。風向きをみて網を入れたり引いたりする技術は、何パターンか覚えればいいという話ではないからね」

という相澤さん。定置網漁の技術は、長年積み重ねた経験や勘も重要になってくるようです。定置網漁は毎日漁に出るそうで、早朝に出港し、8〜9時ごろには港へ戻り、市場へ魚を出荷します。

船の操船技術修得には時間がかかるそうですが、季節を問わず早朝から船上での作業が続くため、まじめさだけではなく、やる気や体力も必要になってきそうです。

洋上から見るブルーインパルスの航跡

経営力があれば十分やっていける

技術を取得し、漁師仲間に認められるには、概ね5年くらいはかかると相澤さんは言います。地域おこし協力隊の任期は最長で3年のため、任期終了後もさらにあと2年は、相澤さんのもとで従業員として技術修得に励むことになります。

3年間の任期を過ぎても事業譲渡はせず、定められた就業日数を経て、漁師になる意志を固めたら、漁業協同組合に組合員加入の申請を行うことになります。組合で承認されれば組合員として加入することができますが、加入する際にはいくらか出資金が必要になってきますので、計画的に準備することが必要です。

大曲浜に昇る朝日

また、漁業権は譲渡するものではなく、新規で取得する必要があります。わかめ漁と定置網漁でも取得のハードルが異なり、定置網漁の方がハードルが高いそうです。5年間の技術習得を得た後でも必ず定置漁業権を取得できるとは限りませんので、日頃から仲間と信頼関係を構築することも大切です。

移住して生活するにも、漁協の組合員方に認められるためにも、地元住民の信頼を得ることは必要不可欠ですので、現地の移住コーディネーターがしっかりサポートします。

「農業は作付面積によって収穫量が決まっているけど、海の場合は上限が決まっていない。マイナスになることもあるけど、そこもまた面白さ。どうやったらたくさん獲れるかなって考えるのが面白い」

と相澤さんはいいます。

相澤さんのもとで最低限の技術を修得したあとは、創意工夫次第で収入を増やすこともできそうです。「わかめは、塩蔵わかめよりも市場価格が高い『生わかめ』を扱っているし、定置網漁は、どれだけ経費をかけないかが大事。季節によって入ってくる魚は大体決まっているから、『技術』と『経営力』があれば十分やっていけるくらい稼げる」と相澤さん。

豊かな海へ回復しつつある大曲の海で、復興の一歩としてはじめた「わかめの養殖」を継いでみたいという方からのご応募お待ちしています。

募集要項

事業者名

大曲浜のわかめ屋

業種等

わかめ養殖業

事業内容

わかめの刈り取り、たて網、さし網

ホームページ

Facebookページ

雇用形態

(1)東松島市地域おこし協力隊として市が委嘱します。
(2)東松島市との雇用契約は存在しません。
(3)委嘱期間は、任命された日から1年間とし、勤務実績等により、1年ごとに最長で3年間まで委嘱期間を延長することができます。

報酬

月給:230,000円
※賞与、退職金はありません。
※国民健康保険税、国民年金保険料は各自で加入となります。

活動費

活動費として年間2,000,000円を限度とし補助します。

・3年後の継業に向け必要な講習・研修

・家賃、通信費、燃料費、備品購入費

 等に活用できます。

対象者

(1) 現在、条件不利地域を除く三大都市圏内の都市地域又は政令指定都市に住民票を有し、採用決定後
 は東松島市に住民票及び生活拠点を移すことができる方(家族での居住も可能です。)
 ※同一地域において2年以上地域おこし協力隊員として活動し、解嘱から1年以内の方は、上記の住民票
 所在地は問いません。
(2)年齢 おおむね20歳から45歳までの方
(3)性別 問いません。
(4)心身ともに健康で地域住民と協力しながら活動ができる方
(5)協力隊活動終了後、東松島市において継業して定住する意欲のある方
(6)住民と協力しながら、地域を元気にするために意欲的に行動出来る方
(7)普通自動車免許を所持し、日常的な運転に支障のない方
(8)パソコンの基本的な操作(エクセル、ワード等)ほか、インターネット環境を活動に利用できる方
 (活用する意欲のある方可)
(9)委嘱期間中、東松島市に居住可能な方(市の住民基本台帳への登録必要)
(10)地方公務員法第16条に規定する一般職員の欠格条項に該当しない方

継業までの流れ

①問い合わせ

②お試し移住

お試し移住に関する制度の詳細はお問い合わせください。移住コーディネーターよりご案内いたします。

③地域おこし協力隊の選考(第1次選考 : 書類選考、第2次選考 :現地面接)

面接の前に、協力隊制度説明、プロジェクト説明、先輩隊員とのミーティング等を実施予定です。

なお、面接試験等のために要する交通費等は、応募者の負担となります。

④採用

⑤3年間地域おこし協力隊として技術を習得

⑥任期終了後の2年間は雇用契約を結び、勤務しながら技術習得

⑦漁業権の取得ができたら、わかめ漁師を継業

サポート

ひがまつ暮らし(東松島市 移住・定住情報サイト)

移住に関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。

 

東松島市移住定住について

 

令和4年度 東松島市地域おこし協力隊募集要項

その他の継業情報